ヤブツバキ、一名ヤマツバキは日本特産のツバキともいえるもので、おもに本州太平洋岸、四国、九州、沖縄などの暖温帯地域に自生する常緑樹です。
したがって植物分布上、この地域をヤブツバキクラスと呼んでいます。
小豆島町当浜地区の南海岸の急斜面には小規模(150m×30m)ですが、島内ではもっとも優れたヤブツバキ群生林が見られます。
ほぼ純林であり、大小合わせて1000本あまりのヤブツバキが群生し、花期には花の濃淡の変化もあり美しいです。
中にはかなり古樹も見られますが、この地では昔からツバキは山に入っても切らないという無言の掟があったようで、これが椿油という油脂質源の確保に役立ち、ひいてはこのヤブツバキ群生林の保存に貢献したものと考えられます。
アクセス | 香川県小豆郡小豆島町当浜 |
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