10月16日の亀山八幡宮例大祭は、島内で行われている
秋祭りの最後を飾る勇壮な祭りとして有名なもので、
盛況時に大小25台もの太鼓台が奉納されていましたが、
最近は十数台と少なくなりました。
三都半島の吉野、蒲野、神浦の3地区の太鼓台は、
従来網船に乗せて池田まで運んできていましたが、
今では神浦地区のみになっています。
池田湾の弁天島付近で待機していた太鼓台を乗せた船を、
打ち上げ花火を合図に2人1組の六丁艪で、浜の鳥居を
目指して押し進めます。船に乗せた太鼓はにぎやかに
鳴らされ、ふんどし姿の漕ぎ手は太鼓に合わせて
『ナガセ』を歌います。舳先では赤い長襦袢(ながじゅばん)と
緑の長襦袢にたすきをかけ頬被りをした2人の踊り手が
『采(さい)』を持ってひょうきんに踊ります。
陸地ではしめ縄を張り巡らした場所で、同地区の
担ぎ手が待ち受け、着岸と同時に威勢よく太鼓を下ろし、
馬場までを一気に担ぎ込みます。
これを『押し込み』と言い、祭りのひとつの見せ場でもあります。
ちなみに神浦の太鼓台は、他地区の太鼓台に先駆け先頭で
宮入りをします。
『押し込み』は明治初期に始まり、一時途絶えていましたが、
昭和54年(1980)に復活しました。
アクセス | 小豆郡小豆島町神浦 神浦奉賛会 |
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