小豆島町福田の診療所玄関右にアコウの木があります。
アコウ(クワ科)は暖温帯南部から亜熱帯地方に広く分布
しますが、我が国では南紀、四国南岸、九州、沖縄に
自生し、本県には自生しません。
福田診療所のアコウ樹は昭和のはじめ南紀より
移植されたものと言われますが、この小豆島によく
馴化したものです。
株囲は2.1mで75cm上って二股に分岐し、それぞれ支幹の
胸高幹囲が1.4mと0.75mであり、樹高は6.5mで、
推定樹齢は約80年。
幹、枝から垂れ下がるものは気根であり呼吸作用を行います。
さらに細気根に分かれつつ垂下して奇妙な樹形を見せます。
葉を乾かして焼けば沈香(じんこう)の香りがするので
沈香木とも言います。香川県ではほかに見られない
貴重な馴化木です。
アクセス | 小豆郡小豆島町福田 |
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