新着情報

2024.01.16

NEWS

小豆島フォトコンテスト2023受賞作品【プリント部門】

2023年8月~2023年12月の期間、小豆島フォトコンテスト2023を開催し、プリント部門から136点、インスタグラム部門からは725点と、応募総数861点の作品応募がありました。選考審査員の「写真家 大坪邦仁 氏」による厳正なる選考の結果、プリント部門14点、インスタ部門10点、計24点の受賞作品を選定いたしました。

大変素晴らしい作品ばかりで入賞作品は今後、小豆島のPRポスター、パンフレット、インターネット媒体等に活用させていただきます。

プリント部門の受賞作品及び選考審査員の講評をご覧ください。

【最優秀賞】
作品名:霧に煙る
撮影者:中塚 英男

【審査員からの講評】
山水画のように幻想的な霧に煙る寒霞渓表12景の烏帽子岩を背景に、山ツツジのしっとりと落ち着いた色彩を手前に主題としたバランスが絶妙。奥の霧煙る空・背景の寒霞渓の奇岩のシルエット・手前の山ツツジの構図構成に安定感と高い感性を感じます。
そしてこの気象条件と撮影時期に長い経験と技術・深い小豆島愛を感じる作品です。

【優秀賞】
作品名:祈る
撮影者:村田 健二

【審査員からの講評】
新緑の頃に水がしぶく銚子の滝と、遍路旅の物語りを感じるお遍路さんの後姿。夕方5時頃の撮影との事で直射日光の日向日陰の影響が少なく明暗差コントラストが抑えられている様に感じます。滝の水量と流れを適切なシャッタースピードで撮影された事により、臨場感と清涼感そしてお遍路さんの瞑想感が感じられます。

【優秀賞】
作品名:たそがれ
撮影者:久留島 克彦

【審査員からの講評】
池田城山展望台の中からのシルエットを額縁効果のように使い撮影された美しい小豆島の夕景。夕日の落ちる位置と海面の夕日の反射、そしてそこを通過する船の一瞬のタイミングをシンメトリーに捉えられた1枚に、その場にいるような緊張感と期待に胸を膨らませるワクワク感が作品から伝わってきます。

【特別賞】
作品名:夏の大三角
撮影者:大沢 健太郎

【審査員からの講評】
真夏の銚子滝と天の川の美しい星景写真。左下に流れる銚子の滝と夜空中央に立つ天の川の配置に、気象条件や日時を日々研究し諦めずに頻繁にこの場に通い続けた情熱と執念を感じます。前景の滝部分の表現や星空の美しさなどを含め、高い撮影技術の作品です。

【入選】
作品名:虫干し
撮影者:中塚 英男

【審査員からの講評】
コロナの影響で4年ぶり行われることになった農村歌舞伎の衣装を虫干し。舞台前の桟敷席に虫干しされる農村歌舞伎の衣装と、地区の皆さんが虫干し作業中に一段落つきながら眺める様子に、衣装を大切に保管して頂いている事への感謝と、これからも素敵な歌舞伎を上演し続けて頂くことへの期待感が込められた作品です。

【入選】
作品名:夜の秋桜
撮影者:大沢 健太郎

【審査員からの講評】
満開の笠ヶ滝地区のコスモス畑と美しい星空の軌跡を収めた1枚。コスモス畑と森は月明かりに照らされている時間帯の撮影で星空は雲に邪魔されない日時を調べて撮影されたのかなと想像します。数時間の撮影で星空軌跡を派手に演出することも出来すが、主題のコスモスとのバランスを考慮すると適度な星空軌跡の作品です。

【入選】
作品名:不朽の名作
撮影者:中塚 英男

【審査員からの講評】
昭和レトロな景観が素敵な二十四の瞳映画村のシネマ・アートウォール。銀幕を飾ったスターたちのモノクロ壁画パネルを眺めながら歩く真っ赤な洋服の女性がフォトジェニックさを増しています。アートウォール奥から手前に流れる構図と3分割構図の被写体位置、女性の目線とインパクトのある手前の壁画も効いています。

【入選】
作品名:みんな手をあげて
撮影者:松崎 純治

【審査員からの講評】
映画村のコスモスを副題に二十四の瞳の像「せんせあそぼ」を主題に切り撮った作品。見た瞬間に子供たちの明るい声が聞こえてくるような希望に溢れる作品に仕上がっています。手前のコスモスのボケ感、大石先生を右に配置した構図と背景を緑一色で埋め尽くすアングルの工夫にセンスを感じます。

 

【入選】
作品名:錦繍
撮影者:野村 紀夫

【審査員からの講評】
老杉洞付近から撮影された寒霞渓と紅葉景色。寒霞渓ロープウェイ山頂駅付近から俯瞰で撮影された写真では表現出来ない紅葉の寒霞渓全体と青空、そして見上げる位置のロープウェイの配置が素晴らしい。寒霞渓への日の射し込み具合と撮影ポイントに到着するまでの時間を考慮されて撮影された様子が伺えます。

【佳作】
作品名:田植えの頃
撮影者:中澤 福美

【審査員からの講評】
水張り田植え時期の中山千枚田の素敵な光景。棚田で画角全体が収まるように俯瞰気味で撮影ポイントを探され、田植えをされる農夫の方々の姿を撮影される為に足繁く通われたのではと想像します。田植え完了した棚田とこれから田植えをする棚田のバランス・田植え作業中の農夫の方々の位置も素適です。

【佳作】
作品名:春爛漫
撮影者:竹村 進

【審査員からの講評】
普段見ることが出来ないドローン空撮で撮られた寒霞渓の春景色。空撮ならではの雄大な寒霞渓の景色と全体に広がる山桜を、あえて早朝に撮影することによりコントラストが少なく山々全体の雰囲気が伝わる作品になっています。手前から奥へと続く山の稜線と空のバランスもドローンを微調整して撮影されたと想像します。

【佳作】
作品名:秋まつり
撮影者:中澤 福美

【審査員からの講評】
4年ぶりに開催された池田亀山八幡宮の秋祭り。国指定重要有形民俗文化財の池田の桟敷を背景に勇壮に差し上げられた太鼓台を切り撮った瞬間に躍動感とみなぎる力を感じます。手前から奥に画面全体に整然と並ぶ太鼓台のアングルと、晴れ渡る青空を少し入れた事による爽快感も素晴しい作品です。

【佳作】
作品名:棚田を守る
撮影者:中澤 福美

【審査員からの講評】
中山千枚田で地元の子供たちが田植え体験をした際の1枚。保全活動に取り組む協議会の方々に教わりながら地元の小学生が手作業で苗を植えていく光景は、日本の棚田遺産に選ばれている中山千枚田を維持継承する事の重要性を感じずにはいられない作品です。

【佳作】
作品名:晴れ舞台
撮影者:久留島 克彦

【審査員からの講評】
実に4年ぶりに開催された小豆島の伝統行事である肥土山農村歌舞伎。久しぶりの農村歌舞伎の開催を楽しむ桟敷席いっぱいの人々の様子を、後方から俯瞰気味で舞台と桟敷席を入れて撮影することで当日の晴れ舞台の賑わいが写真から伝わってくる1枚です。

インスタ部門の受賞作品はコチラ

小豆島フォトコンテスト2023写真展の開催情報はコチラ