自然・花
自然・花
老杉洞は奇岩と紅葉で知られた寒霞渓の表12景のひとつで奇岩と紅葉が美しく、ロープウェイの紅雲亭駅より徒歩で約10分のところにあります。
ニホンザルの群生するところは、小豆島では確認された者だけでも6群(寒霞渓・城屋跡・星ヶ城・べに岳・銚子渓・洞雲山)で他に2、3群あるらしく約2千頭近いものが生息するものと推定され、行動範囲は島中央の山岳部全体に及んでいます。
銚子渓サル群の餌付けはわずか3ヶ月余りで成功したのに比し、老杉洞のサル群は昭和31年1月から翌年4月、この間実に1年4ヶ月の長い月を要しました。
当時の群構成頭数は約140頭でボスは8頭、年々の出産数は20頭くらいでありましたが昭和45年10月の調査では180頭でボスが3頭、約16年間に銚子渓群の300頭以上の増加に比べ、本群はわずか40頭しか増えていないし、ボスは5頭も減っています。
両群の生息地の相違はあっても間隔は2kmくらいで、群構成頭数にこんなにも違いが表れたことは不思議です。
サルの生態習性等の観察から進んで、サル類の社会構造の研究・両群の社会構造の比較、さらに他県のものとの比較研究・群遷移の状況など学術上の研究資料としても重要です。
アクセス | 香川県小豆郡小豆島町神懸通 |
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